日本でもよく知られている韓国料理の一つ、サムゲタン。韓国では夏の暑い時期に元気回復のためによく食べます。今回は栄養豊かなサムゲタンをお店で食べるときや、お家で食べたいときに役立つ情報をご紹介します。
サムゲタンとは
サムゲタン(삼계탕, 参鶏湯)は、内臓を取り除いた若鶏に高麗人参、もち米、なつめ、ニンニク、黄耆などを入れてじっくり煮込んだスープです。現在の形のサムゲタンが食べられるようになったのは、生の高麗人参が全国に流通するようになった1960年代以降と言われています。
それ以前は「鶏参湯(ケサムタン)」と呼ばれていて、高麗人参の粉末を入れて鶏肉を長時間煮込んだスープを飲む料理でしたが、1960年代以降、高麗人参の普及に伴って高麗人参を強調した「参鶏湯」という名前が一般的になったそうです。
日本で土用の丑の日に鰻を食べるように、韓国では7〜8月にかけて三伏(初伏・中伏・末伏)の日にユッケジャンやポシンタン(犬肉鍋)を食べて、夏の暑さで疲れた体の栄養分を補い元気回復する慣習が昔からありましたが、現代では多くの人が三伏の日にサムゲタンを食べます。
サムゲタンの食べ方
食べ方のルールは特にありませんが、スープが熱いため、鶏肉を皿に取り出して肉を骨から外し、小皿に用意した塩やコショウをつけて食べる人が多いです。食べ終わった後の骨は骨入れに捨てます。
最近はたいていのお店でスープに塩加減がしてありますが、味が薄い時は塩を少し足して食べます。サービスの人参酒を熱々のスープに少しかけて食べると味がまろやかになるという人もいます。また、お好みでエゴマの粉をスープに加えて食べることのできるお店もあります。
お家でサムゲタンを食べるには?
韓国では若鶏丸ごと一羽を加工したものが手に入りやすいですが、日本のスーパーでは売っていない場合も多いと思います。でも、骨付きの鶏もも肉などを使って(骨なしでもOK)意外にカンタンに美味しいサムゲタンを作ることができます。
その際役立つのがサムゲタンに使う韓方の材料が入ったパックです。もし韓国に行く機会があれば、スーパーなどで安く手に入るので、たくさん買って帰ると重宝しますが、日本にいながらでも韓国スーパーやインターネットで入手可能です。
高麗人参は日本での生産が少なく、良質な生の高麗人参を手に入れるのは容易でないかもしれません。その場合は高麗人参の粉末を利用できます。しかし残留農薬が心配という方もいらっしゃると思いますので、安心の国産製品のリンクを下にご紹介します。
お家でサムゲタンを作るのは意外に簡単とは言え、材料をそろえて作るのはやはり手間がかかると思われる方もいらっしゃると思います。その場合はレトルトタイプの商品をおすすめ。温めるだけで手軽にサムゲタンを楽しめますよ!
いかがでしたか?サムゲタンは夏の滋養強壮に、また冬には体をポッカポカにしてくれる、栄養豊かな料理です。材料を工夫すればお家でも簡単に作れる料理ですので、ぜひ試してみて、元気回復にお役立てください。