韓国式中国料理店で人気を二分するのがチャジャンミョンとチャンポンです。今回は、見た目からして辛いけれど、美味しい韓国チャンポン(韓国語:짬뽕)の魅力をお伝えします。
真っ赤なスープが特徴的
韓国チャンポンの起源には諸説あって、華僑の人たちが中華料理店で出していた山東式の炒碼麺(韓国語読みでチョマミョン)が起源とも、福建省の湯肉絲麺がルーツと言われる長崎ちゃんぽんが韓国に伝わり、進化を遂げたとも言われています。
しかし韓国チャンポンの特徴は、なんと言っても見るからに辛そうな真っ赤なスープ。伝統的には豚や鶏から取った出汁と唐辛子粉を合わせて作ります。たいていMSG(うま味調味料)も入っていますが、辛くても後を引く美味しさの秘密はこのスープにあります。
以前よく通っていたお店のスープは非常にすっきりした後味だったので、秘訣を聞いたところ、スープにミドドクもしくはオマンドゥンイ(ホヤの仲間)を入れていると教えてくれました。各店スープにいろんな工夫がありますよ。
具には炒めた野菜や豚肉、海産物などが使われます。イカやエビ、ムール貝などが入ったへムル(海産物)チャンポンが特に人気です。最近では、プルマッ(火の味)チャンポンと言って、炭火焼き風味のチャンポンが人気を集めています。
韓国チャンポンを家で作るには?
韓国では中国料理のお店も多く、出前も充実しているので、家でチャンポンを一から作ることはほとんどありません。しかし日本にいるとコリアンタウンの近くに住んでいない限りは、なかなか本格的な韓国チャンポンを食べる機会がないかもしれません。
新型コロナの影響でしばらく日本に戻っていた時、韓国の友人に「チャンポン食べたいな」と話したら、「家でも作れるよ」と人気料理家ペク・ジョンウォン氏のレシピ動画(上)を送ってくれました。日本でも入手できるコムタン(牛骨)スープを活用した方法ですのでご参考にどうぞ。
もっと簡単に家で味わい時は
もう少し簡単に作ってみたい方は、チャンポンの素で作ってみましょう。用意するのは、お好みの野菜、イカやエビ、ムール貝などの海産物(シーフードミックスでもOK)と中華麺。お家で手軽に韓国チャンポンを味わえますよ。
本場の韓国チャンポンを味わおう
韓国に旅行でいらっしゃる時には、ぜひ韓国式の中国料理も味わってみてください。定番メニューはチャジャンミョン、チャンポン、タンスユク(韓国式酢豚)のセット。お一人様の場合はチャンポンとチャジャンミョンを同時に味わえるチャンチャミョン(짬짜면)というメニューもあります。
チャンポンやチャジャンミョンは麺の代わりにごはんを注文することもできます(チャンポンパッ、チャジャンパッ)。またお店によっては辛くないペク(白)チャンポンや、冬限定でクル(牡蠣)チャンポンを提供しているので、ぜひ色々なバリエーションを試してみてくださいね。
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