韓国の中国料理店でチャンポンと人気を二分するのがチャジャンミョンです。韓国のチャジャンミョンも日本のジャージャー麺も中国の炸醤麺(ジャージャンミェン)から派生したものとされますが、チャジャンミョンのソースはより黒い色、より甘い味付けが特徴で、独特の風味があります。
黒いソースの正体は?

チャジャンミョンの特徴は何と言っても真っ黒なソース。チュンジャン(春醬)という、黒味噌にカラメルを加えたものを使用します。チュンジャンは1948年に王松山という華僑が甜麺醤にカラメルを混ぜて作ったのが始まりと言われています。
チャジャンソースはまずチュンジャンを多めの油で揚げ(韓国のお店では既に揚げてある業務用をよく使う)、フライパンでねぎを十分に炒めた後、豚肉、玉ねぎ、キャベツなどを入れてよく炒め、砂糖その他の調味料で味付けし、揚げたチュンジャンと水を入れ、片栗粉でとろみをつけて作ります。
お家でチャジャンミョンを食べるには
チュンジャンからチャジャンソースを作るのは多少手間がかかる上、油をたくさん使うので、韓国の一般家庭ではインスタントの粉を使う場合も多く、そもそもチャジャンミョンは安価で出前も充実しているので、お店で食べたり出前をとったりすることがほとんどです。
しかし日本では近くにチャジャンミョンを提供するお店を見つけるのは難しいので、一からソースを作るか、出来合いのソースを活用しましょう。チャジャンソースを作る場合は日本語で丁寧に説明してくださっている下のYouTube動画を参考にできます。
チュンジャンは韓国スーパーやインターネットで買えます。
もう少し簡単に本格的な味を試したい方は粉末タイプのソースの素もおすすめです。中華麺を別途用意する必要がありますが、白いごはんやチャーハンの上にかけてチャジャンパッ(짜장밥)にして食べても良いですよ。
さらに手軽に食べたい方はレトルトタイプのソースで麺がついているこちらのタイプもおすすめです。トッピングにきゅうりの千切りとゆで卵を用意すれば、本場の雰囲気を味わえます。
食べたい時にさっと作れるインスタント麺はやはり便利!こちらはお土産用にも人気があります。
韓国でチャジャンミョンを味わおう
次に韓国に行く機会があれば、中国料理店にも立ち寄ってみましょう。チャジャンミョンにもいろんなバリエーションがあります。

- カンチャジャン(간짜장):揚げたチュンジャンと野菜を炒め、水を加えていないソースが麺とは別に提供されます。より濃厚で野菜の歯応えが残るソースを楽しめます。
- サムソンチャジャン(삼선짜장):ソースに3種類の海産物が入っています。海産物にはイカ、エビ、ナマコなどが使われます。普通のチャジャンミョンより価格は高めです。
- チェンバンチャジャン(쟁반짜장):麺用のお椀ではなく大きなお皿に盛って提供されます。普通は2人分以上から注文が可能です。
- ユニチャジャン(유니짜장)、ユスルチャジャン(유슬짜장):材料の肉や野菜をみじん切りにし食べやすくしたものをユニチャジャン、青椒肉絲のように材料を細切りにしたものをユスルチャジャンと言います。

韓国の中国料理店での鉄板メニューはチャジャンミョン、チャンポン、タンスユク(韓国風酢豚)です。セットメニューも用意されていますので、ぜひ召し上がってみてください。チャジャンミョンやチャンポンは麺をご飯に代えてもらうこともできます。チャジャンパッ(짜장밥)、チャンポンパッ(짬뽕밥)と言って注文してみましょう。

真っ赤なスープが特徴的なチャンポンについては下の記事をご参考に!